
「中古住宅にお墨付き
国交省 耐震性・省エネなど条件
2012年3月9日 日経新聞 4面」
国土交通省は優良な中古住宅を認定する新制度を2013年に設ける
方針だそうです。
震度6以上の地震でも倒れない耐震性や、一定の省エネ性能を満たす
ことなどが条件となるようです。
住宅取引全体に占める中古住宅の割合は
日本 13%
米国 77%
英国 88%
と、海外と比べ低く、政府は新成長戦略の中で2020年までに中古住宅
の市場規模を倍増させることを目標に掲げています。
質の高い住宅に「お墨付き」を与えることで個人が安心して中古住宅を
買える環境を整える狙いです。
新制度では、優良住宅を3段階に等級付けし、ランクが上がるほど
より太い柱や梁で耐震性が高いことを求め、窓ガラスを二重窓にする
など断熱性を高めることなども条件に入れるようです。
他にも、優良住宅の購入者には住宅ローン減税を拡充したり、
購入後の雨漏りなどの欠陥を補償する保険を導入したりといった
ことが検討されています。
住宅ローンを借りる場合に、中古住宅であると「担保評価」が低く
なってしまい、購入計画(自己資金の額など)によってはローンが
通りづらくなってしまうこともあります。
こうした認定制度があれば、金融機関でも積極的に中古物件への融資
を行えるようになるのかもしれません。
また、住宅金融支援機構のフラット35では、中古での住宅ローン利用も
見込んだ改定も行われています。
関連記事:「中古住宅購入時に金利優遇策、フラット35S適用」
日本における一般的な家計の状況を見ると、収入の伸び悩みや年金
不安などにより、高額消費に二の足を踏ませるような経済環境が
続いています。
そんな中、これからの消費を担っていく若者世代は景気の良い時代を
知らずに育った堅実世代、新築・ブランドなどのこだわりにとらわれず
コスト意識が高い・自分のライフスタイルに合った消費行動をとる
人が増えています。
背景的にも、中古住宅の市場が拡大する条件は有りそうです。
関連記事:「中古ライフスタイルが新しく」
万一住宅ローンを払えなくなったり、住宅を手放さないといけなく
なった時にも相応の価格で売れるのであれば、新築の住宅を購入する
人にとっても安心の材料になりそうです。
売るときに高く売れる、ということも新築購入の条件になるかも
しれません。
自分の人生の中で住まい方をどうするのか、家計の運営にとって
非常に大きな問題です。
選択肢が増えるということは、とてもいいことだと思います。
しっかりとした計画・対策をして、不本意ながら家を売る側に
ならないようにしたいですね。
子育て世代応援中!(^.^)/~~~詳しくは こちら
関連記事:「金利上昇の可能性、変動型住宅ローンの方注意」
「住宅ローンの金利水準、金融庁がチェック」
「共同生活で自分磨き、シェアハウスが人気」
「2011年新築住宅着工数、2年連続で増加」
「省エネ住宅は住宅ローン減税上乗せ、税優遇拡大」
「一生涯安心して暮らせる住まいを考えたい」
「老朽化マンション、建て替えしやすく」
「二世帯住宅人気上昇中、子供世帯からの希望増」
ファイナンシャルプランナー FP-dai
中立な立場で住宅ローンの相談ができる・・・

「30年後も笑顔」を目指す、浜松市のファイナンシャルプランナー
