2012年09月04日

新薬、新治療法の承認が迅速になった




「外資が変える医療地図
  海外より遅い 一変
  機器、日本を基点に開発
   2012年9月4日 日経新聞 11面」


「脳腫瘍、中性子当てる新療法
  がん細胞を狙い撃ち
  大阪医科大など 来月にも治験
   2012年9月4日 日経新聞 3面」


国内の「医療」事情が大きく変わりつつあるかもしれません。

政府は7月末に「日本再生戦略」の柱として医療分野の活性化を
掲げ、一段の規制緩和も盛り込まれました。

日本では、海外で承認・発売された製薬や医療機器の承認に時間が
かかりなかなか発売されない「ドラックラグ」「デバイスラグ」と
いった問題がありました。

規制緩和でこうした問題が解決されつつあるようです。


米医療機器メーカーは太ももの動脈の詰まりを広げる金属製の
ステントの販売承認を2010年に日米で同時申請をしました。

結果、米国ではまだ審査中ですが日本では今年1月に承認され、
7月には健康保険の適用となりました。

これは非常に「画期的」であり、今後医療技術や製薬の開発などで
日本が起点になる可能性を高めているそうです。


逆に早すぎて大丈夫かと心配になってしまいますが・・・

厚生労働省は安全性や効率の裏づけを集める臨床試験(治験)を
日米欧同時に行い、各国のデータを共有できるようにするなど
効率化に向けた努力をしているそうです。

効果の高い治療技術を待ちわびる患者にとっては大変朗報だと
思われます。


国内でも新たな治療技術の開発は加速しているようです。

大阪医科大などでは、中性子を使って脳腫瘍を切らずに治す
新技術を開発し、臨床試験を行う申請を行ったそうです。

がんの切らない治療では重粒子線、陽子線を使った治療法が
有名ですが、副作用を抑えつつがん細胞だけを死滅させる
次世代の治療法が身近になる可能性があります。





私たち生活者にとっては大変うれしいニュースですが、可能性が
広がることで私たち「患者」側にも求められることが増えそうです。


新しい治療法が続々開発される中で、その情報に出会えるか、
その治療技術にたどり着けるかは「患者」次第となるかもしれない
からです。

かかってしまった病気の「専門医」にたどり着く努力ができるか
どうかで、人生が大きく変わることもあるでしょう。


個人のリスクマネジメントとしては、保険などで費用面をカバーする
だけでなく、情報収集を含めた「患者力」を高める必要がありそうです。







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Posted by 住宅ローンサポートセンター at 08:09Comments(0)ニュース