「患者DNA50万人分析
国立医療機関が共同管理
新薬・治療に活用
2012年5月25日 日経新聞 1面」
厚生労働相は患者の血液サンプルなどを一括で管理し、研究に使う
「バイオバンク」を年内に整備するそうです。
10年間でおよそ50万人分の確保・分析を目指し、国立医療機関で
疾病と遺伝子の関係を調べる研究に使うほか、製薬会社や他の研究
機関の利用も認め、新薬や治療法の開発を促すようです。
こうした背景には、患者の遺伝子情報に応じて個体の体質にあった
治療を施す「個別化医療(テーラーメード医療)」の動きが内外で
加速していることがあります。
たとえば抗がん剤の場合、DNAの種類ごとに副作用が出にくい薬を
開発できれば患者の負担は大きく軽減されます。
また、疾病について発症のしくみや効果的な治療法の解明に
つながったり、難病治療薬の開発に役立ったりということも
考えられます。
患者側のメリット以外にも、過剰投薬を防いで医療費抑制という
効果も期待されています。
日本の医療費の40兆円のうち薬剤費は8兆円を占めるとされています。
医療費を支えているのは私たちが支払う社会保険料と税金。
医療費の抑制は当然私たちのメリットにもなるわけです。
産業という面でも、国が力を入れたい事情があります。
世界の医薬品市場は10年で約2.4倍となっており、新興国の中間層の
台頭で今後ますます増加することが考えられます。
そんな中で日本の製薬会社のシェアは、
1999年 16.1%
2009年 11.1%
と10年で3分の2に縮小しています。
研究開発を国が後押しすることで新薬開発にも弾みがつき、経済的な
効果も高まるかもしれません。
医療技術の進歩は目覚しいものがあります。
たくさんの人が幸せになれるよう、これからもがんばってほしいですね。
関連記事:「
抗がん剤、保険適用・先進医療認定拡大、がん保険どう選ぶ?」
「
健康保険組合、保険料値上げで家計の負担増」
「
家庭で判断できる、救急車を呼ぶ基準」
「
難病患者に朗報、希少疾患の薬開発強化」
「
がんの新薬承認が早くなるかも」
「
遠州鉄道、介護事業などを強化」
「
3大疾病の死亡率、過去最低」
「
がん新薬開発強化とガン保険選びのポイント」
「
製薬会社の動向が家計に与える影響」
「
入院日数の抑制で医療保険のニーズも変わりそうです」
「
高額医療費、自己負担額引下を検討」
ファイナンシャルプランナー FP-dai
中立な立場で住宅ローンの相談ができる・・・
「30年後も笑顔」を目指す、浜松市のファイナンシャルプランナー
Posted by 住宅ローンサポートセンター at
10:08│
Comments(0)
│
ニュース