
「家計のゆとり低下傾向
エンゲル係数 昨年悪化
第一次石油危機以来の上昇幅
所得目減りや雇用難響く
2012年5月1日 日経新聞 3面」
はるかかなた昔に教わったことのあるような言葉、「エンゲル係数」
に関するニュースです。
エンゲル係数は家計の消費支出に占める食料費の割合のこと。
どんなに出費を減らしても食費の削減には限度があるため、
収入が少なくて食費の割合が高い=エンゲル係数が高い
・・・・生活水準が低い
食費以外の出費の割合が高い=エンゲル係数が低い
・・・・生活水準が高い
ということになります。
2011年は前年に比べ0.4ポイント高い23.7%となり、一年間の上昇幅は
第一次オイルショック時(1974年)の0.7ポイントに次ぐ大きさだった
ようです。
所得の目減りや若年層の雇用難が背景にあると見られています。
日本のエンゲル係数は戦後50%を超えていましたが、その後経済成長を
受けて一貫して低下(改善)していました。
しかし、2005年の22.9%で底を打ち、06年からは上昇に転じています。
10年にはわずかに改善したものの、11年は再び大きく上がってしまいました。

2人以上の全世帯の年齢階層別に見ると、25~29歳は前年比0.9ポイント
アップの20.8%で、上昇幅が最も大きかったようです。
若年層は就職難に直面しており、パート・アルバイトなど非正規労働
に就く人が増加、収入の伸び悩みが影響しているようです。
これからも、税金・社会保険料の増加や収入の伸び悩み、ガソリン・
電気料金などの値上げや物価上昇など、家計を取り巻く状況は厳しく
なっていきそうです。
計画的な家計の運営を心がけたいですね。

関連記事:「稼ぎたい妻46.9%、稼いで欲夫18.3%」
「消費税増税でマイホームが買えなくなる?」
「住宅ローン変調、リスク増加で低金利競争も限界」
「終活、自宅で最期を、在宅医療・介護体制拡充」
「一生涯安心して暮らせる住まいを考えたい」
「核家族化→単身世帯化、家族のあり方を考えたい」
「日本人の平均寿命、男性80歳で世界2位に」
「ネット生保の保険料が安いとは限らない」
ファイナンシャルプランナー FP-dai
中立な立場で住宅ローンの相談ができる・・・

「30年後も笑顔」を目指す、浜松市のファイナンシャルプランナー
