
「黒字が消える
国債の信認維持 総力で
稼ぐ力 国家間で争奪
2012年1月28日 日経新聞 1面」
「今後2~3年で日本とイタリアの国債利回りはほぼ同じ水準になる」
ゴールドマンサックスのジム・オニール氏が今月中旬に発表した
リポートが市場で関心を集めたそうです。
10年物国債で見てみると、欧州債務危機でイタリアの利回りが一時
年6~7%に跳ね上がる一方、日本は1%近辺にあります。
オニール氏の予測の「同じ水準」とは、現在の中間の3.5%付近だ
そうです。
それでも、現在の経済状況のまま国債金利が上昇することは喜ばしい
ことではありません。
同氏が日本国債の利回り上昇を見込むのは、経常赤字への転落が
現実味を帯びてきたからです。
2011年は原発事故の影響で燃料輸入が増え、円高による輸出の低調も
加わって31年ぶりとなる貿易赤字となるのは確実とのこと。
現時点では貿易以外の収入(海外からの利子や配当などの収入)で
国全体の収支(経常収支)は赤字になっていませんが、このままでは
「赤字国」に転落してしまう可能性があるのです。
関連記事:「貿易赤字に転落した日本の行方は」
「日本国債、中国より信用できない?」
日本はご存知の通り借金大国であり、仮に金利が1%上昇すると借金の
返済額が1兆2000億円以上膨らみ、それは消費税のほぼ2%分ほどの
減少に匹敵するとの試算もあります。
増税や歳出削減などの国家財政の建て直しと同時に、経常黒字に
つながる成長戦略の二面作戦が不可欠なようです。
日本国債が暴落して金利が急上昇すると、インフレ懸念が強まり
私たちの金融資産の価値が下がったり、住宅ローンの変動金利が
跳ね上がったりする可能性もあり、私たちの生活にも多大な影響が
出ることが考えられます。
ヨーロッパの債務危機が「対岸の火事」という感覚は、捨てたほうが
いいかもしれません。
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