
「海外出展数、国内を逆転
小売・外食で加速
コンビニ5社、純増数1,5倍
アジア中間層開拓
2011年11月21日 日経新聞 1面」
「海外収益 攻守 に活用
配当金の国内還流 最高ペース
本社の財務基盤を強化
新興国向け再投資
2011年11月21日 日経新聞 3面」
日本企業の海外進出が目覚しく、製造業だけではなく小売や外食企業
も海外での出展数が国内を上回ることになるようです。
大手コンビニ5社の店舗純増数は国内の1.5倍、ファースト
リテイリングも12年8月期の海外での出店を過去最高の108店にするなど、
特にアジアでの出店が加速しているようです。
背景には日本の小売、外食市場が縮小傾向にあることが挙げられます。
国内の小売業は、2010年では約135兆円で、ピーク時の1996年から
7%減少。
外食市場も97年と比べ約2割減っているようです。
一方でアジアは中間層の増加などで市場は拡大しており、目の前に
広がる市場に国内から背中を押される形で出て行かざるを得ない
ということもあるようです。
そんな中、海外で収益を上げた企業は、海外子会社から日本本社に
配当金という形で資金を移しているそうです。
収益を一元管理して更なる投資を機動的・効率的に行おうという
「攻め」の資金と、本社の財務体質を強化する「守り」の資金が
あるようです。
国内産業の空洞化が叫ばれて久しいですが、地からのある企業は
円高などのメリットも生かしてしたたかに事業を展開しています。
私たち個人も、こうした流れをどこかで意識していたほうが
いいかもしれません。
海外と繋がる仕事をしていないと実感がわかないかもしれませんが、
具体的には、TPPの動向なども含めアジアで起こっていることに
敏感になることや、株式などに投資をする時など海外での事業に
将来性があるかどうかなども判断しないといけなさそうです。
そうした事柄でなくても、TPPのように自由な経済圏が出来上がれば、
ネットショッピングや旅行などがもっと気軽にアジアと繋がっていく
かもしれません。
円高や空洞化というと、マイナスイメージばかり先行してしまい
がちですが、メリットもしっかりと意識していたいですね(*^^)v
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