
「台風12号 保険金支払い100億円
2011年9月10日 日経新聞 4面」
台風12号の豪雨被害で、大手損保5社の支払い保険金総額は100億円を
超える見込みだそうです。
保険金を払うということは受け取る人がいるわけで、被害を受け
られた方は大変な思いをされているでしょうが、保険が少しでも
再スタートの役に立てばいいなと思います。
住宅の浸水などを補償する火災保険と、車の水没を補償する自動車保険
での支払いが大部分のようですが、河川の氾濫などで起こった住宅の
被害が大きかったようです。
火災保険には主に、
・建物が燃えてしまったときの
火災リスク
・うっかり事故で建物や財産を損壊してしまったときの
日常生活リスク
・台風や洪水などにより建物や財産が損壊してしまったときの
自然災害リスク
があります。(その他さまざまな特約などもありますが、今回説明は
割愛します)
しかし、最近の火災保険ではこれらの補償は加入者が選択できるため、
すべての火災保険についている補償というわけではありません。
例えば住宅を新築するときに、設計段階でどんどん予算が上がっていき、
何かを削らなくてはならなくなって火災保険の保険料を削ろうとすると、
最低限の火災リスクのみで加入することも可能です。
新築のときに火災保険に加入する理由のひとつに、銀行で住宅ローンを
借りる条件に入っているからということがありますが、銀行側は
火災保険の補償内容は気にしません。
建物の適正金額の火災リスクを補償していれば、自然災害リスクや
日常生活リスクなどはカバーしていなくてもかまわないのです。
35年一括で火災保険に加入するとき、火災リスクのみだと20万円程度で
加入できるとすると、自然災害リスクまでカバーすると50~60万円程に
なります。
お金がなくなってくると切り詰めてしまいがちですね。
しかし、自然災害リスクは近年の異常気象でも分かるとおり、
これからもますます高くなっていくと予想されます。
家族が安心して暮らしていけるために家を建てたはずなのに、
一回の大型台風ですべて台無しになるかと思うと、本当に安心して
暮らせるでしょうか?
また、台風や洪水は財産は流してしまうけれど借金は流してくれません。
住宅ローンも水に流して、なんてことは出来ないのです。
何千万円もする高い買い物をして、数十万円ケチったために人生
台無しなんてどんなものかと思います。
資金計画の段階で、「頭金をもう50万円手元に残して置けばよかった」
という単純な準備のミスで起こります。
住宅メーカーの営業マンと資金計画をした際に、しっかりとした予算を
取り損なっているケースも散見されます。
住宅メーカーの営業マンは住宅のプロです。
お客さんに少しでも良い物をお勧めするという使命がありますので、
少しでも諸経費を抑えてあげたいと考えたとしても、それは当然のこと
かもしれません。
知らなかった、説明されなかったと他人のせいにしても後の祭りです。
今一度、ご自身の火災保険を見直してみては。
また、しっかりした補償を考えたい方は、保険会社の方かお近くの
ファイナンシャルプランナーに相談してみてください(*^^)v
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