「貯蓄型保険 曲がり角
生保、保険料上げ一段と
低金利で逆ザヤ懸念
2012年6月22日 日経新聞 5面」
主要な生命保険会社が終身保険や年金保険など貯蓄型商品の保険料を
7月から一段と引き上げるようです。
日本生命保険は営業職員が販売する年金保険の保険料を、標準的な
契約で1.5%程度引き上げるそうです。
引き上げは1年間で3回目になるとのことです。
朝日生命保険は年金保険の保険料引き上げ。
太陽生命保険も年金保険や終身保険、養老保険などの保険料を
引き上げるそうです。
明治安田生命保険は6月に終身保険の主力商品の一つを既に引き
上げています。
4社の保険料引き上げはいずれも契約の時に保険料を一括で払い込む
一時払い商品
というものが対象になっています。
こうした商品は、円預金よりも高い利回りが期待できると資産運用
商品として販売が伸びています。
しかし、今後も今のような超低金利が続くと、運用利回りが契約者に
約束した利回りを下回る「逆ザヤ」が発生する懸念があります。
つまり、保険会社が「売れば売るほど損をする」状態になって
しまうのです。
バブル後、「逆ザヤ」が解消できずに生命保険会社が次々破綻した
こともあり、各保険会社も慎重になるのは当然のことでしょう。
一時払い商品は銀行などの金融機関が不況による貸出先の減少など
から、自社運用より手数料を得るビジネスに力を入れだしたことで
契約件数を大きく伸ばしました。
一方で、保険であるリスクをしっかりと理解しないまま、銀行の
窓口なので預金と混同して契約してしまう人も多いことも問題に
なっています。
関連記事:「
銀行窓口で契約トラブル、相談件数4倍」
とはいえ、すべての保険商品の魅力がなくなったわけではありません。
将来「お宝」になる可能性がある保険も、探せばまだまだあったりします。
賢く情報を手に入れて、家計の運営に生かしたいですね。
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Posted by 住宅ローンサポートセンター at
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